こんにちは。日本のオモシロで新たな価値創造を!の野望を掲げる、Y2です。
以下の2つの事業を行なっています。
1)地場産業・伝統工芸のブランディング、商品開発、販路開拓プロデュース
2)海外のレストラン・ホテル向けの日本製品のスタイリング、オリジナルアイテムデザイン、輸出
※2024年現在、輸出案件が多忙につき、新規のプロデュース案件は原則的にお受けしておりません。
輸出のご相談は、edamame.styleのフォーム(日本語もOK)から
姉妹で会社を作って20年目になりました。
起業のきっかけは、日本のよきものを海外に売りたいという志を持って、食器や雑貨の輸出を始めたことです。
仕入のために、津々浦々の作り手さんをお訪ねするうちに、そのお悩みに直面する機会が増え、商品企画やデザイン、販路開拓のご依頼をお受けする機会が増えました。徐々にご紹介が広がり、自治体や商工会議所、企業グループ、産地の組合からも、ブランディングや各種コンセプトワーク、事業開発、コンサルなどのお仕事をいただくようになり、今に至ります。
私たちは、波乱万丈の海外で、最初の孤独な物売りにチャレンジし、0から1、1から10の販路を作ってきました。世界からみた日本の「変りもの価値」とでもいうべき枯れない泉は、実に有り難い恵みです。宝物に触れる仕事を志す者として、開業以来心掛けてきたことは、「そのビジネスの本質」にできるだけ早く到達することです。つまり、時系列的なタテのつながりと地図的なヨコのひろがりの中で、そのクライアント企業さんの「いま」の座標がどこにあり、そこからどんな展開や波及を作りたいか。ユーザーにとって真のメリットとなる「独自性」や「珍しさ」を、どれだけ深く、正当に表現できているか。
伝統工芸や地場産業には、長年土地と人によって育まれた多面的で奥深い様相があります。「感動」がすべての始まりです。新たなチャレンジの道筋を計画するにあたって、一筋縄にはいかない事情もままあったりしますが、最初の「感動」があれば乗り越えられます。心からスゴイ、ステキと感じることをクライアント企業さんに手を引かれつつ追究し、その御商売のキラキラした源泉に近づいてゆく過程は、ゾクゾクするような、正にライフワークです。その核となる本質を、新たな販売戦略に乗せて表現するには、製造から販売の間で多かれ少なかれ何らかの変化が必要なことが多く、全てはケースバイケースですが、あえて言うならY2は、クスリと笑える、人に話したくなる、なんか元気になる、静か過ぎず個性的、そんな朗らかで少しだけ能動的な作戦を得意としています。目指す市場、もしくは新たに作り出す市場において、何がもっとも効果的で持続可能な「変化」になりうるのか、そこを考えるのが我々の仕事です。
法人化の前から始めた輸出は、22年目となりました。資本なしコネなしの2名体制で小売向けの輸出をビジネスレベルにするには時間もお金もガッツも足りないので、高級業務用需要に特化してスタイリングに重点を置いています。ここでも、買い手である海外のクライアントのビジネスを理解するのが全ての始まりです。「海外に商品を出したい」というご相談に対して開業以来お伝えし続けてきた持論は、国内向けも海外向けも「お客様にとってのメリットを想像する」という意味でやるべきことは同じということ。我々の場合はこの22年、海外のレストランやホテルで有形無形の日本のオモシロが様々な付加価値を生む実例をたくさん見ることができました。成功した1つのコンセプトがワールドワイドに横展開してゆくスピードも実感しています。これまで、輸出事業と国内の商品開発案件は、買い手と売り手の思惑が完全に一致しない限り切り離して考えてきましたが、最近になって、少しずつこれらの経験が新たな形で繋がってくる気配を感じています。世界は素晴らしいものに満ちあふれていて、深い国際教養や土地土地の憧れるような文化や、ノックアウトされてしまうほどに美しい人生哲学と共に生きている人たちはあまりにも大勢います。これからも、私たちのしたいことは、表層的な日本風の押し売りではなく、世界共通の普遍的な価値観を「ユニークに」表現する日本的アイディアを表明することです。もしくは、単純に「美しい」を突き詰める方が潔いし理解もされやすい。日本のオモシロで新たな価値創造を、というのはそんな意味です。
どんな前提のお仕事であっても、本質を際立たせる変化によって「次」を拓いていきたい。さりげなく無理なく小さく産んで大きく育てたい。1つのワークを宣伝マンとして、湖面に投げいれた石が波紋を広げていくように。常に時に合った判断を繰り返しながら、少しずつ確実に舞台を広げていく。そんな仕事をこれからも地道に続けていきたいと思います。
-スタッフ紹介-
有井ゆま
早稲田大学第一文学部哲学科心理学専修卒。電機メーカー営業職として4年間勤務。営業と工場のセメギアイ、顧客に数字でメリットを示す必然性、などなど、作ると売るのイロハを新卒の初々しさをもって学ぶ。ヨーロッパを旅行中、日本製でないものが日本風なうわべをまとってあまりにも多く売られていることを知り、なんだかとても心配になる。輸出の貿易実務を2年間経験した後、留学。ロンドン KLC School of Design にて Interior Design Diploma取得。在学中より欧州各国にて突撃行商を行い、ビギナーズラックのわずかな成功体験をもって妹を誘い2005年に起業。その後、ホテルやレストラン向けの業務用のスタイリング提案を中心に輸出事業を継続。ご縁を得て徐々に国内の企業様向けに商品開発やブランディング戦略立案も手がけるようになる。主に、事業開発、コンセプト企画、販促企画、貿易関連を担当。姉。
有井ユカ
女子美術大学デザイン科造形計画専攻卒業後、4年間イタリアへ留学。売るべき商品を魅力的に見せ、なおかつその時々にオリジナルの世界観を作り上げるディスプレイデザインに憧れ、学びながらデコレーターアシスタントとして活動。ショップウィンドウの他、大規模展示会場のデコレート、場内大壁面にイラストを描くなど経験。また、日本のアパレルブランドの販促イベントでイタリア中を巡業し、ブランディングの重要性や伝える表現の難しさ、販促業務の過酷さを身に沁みて体感する。帰国後、アパレルメーカーにて販促職、プレス職に従事。2005年、姉とともに有限会社スタイルY2インターナショナルを起業。 主に、ブランディング、コンセプト企画、デザインワーク全般、スタイリングなどを担当。デザインポリシーは、「ムリなく、たのしく」。妹。